弥生 桜街道上山。花の山形。【上山市〜山形市】

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桜前線は繰り上げ北上中。
63武家屋敷の桜s★DSC00442.jpg07月岡公園から眺望s★DSC00587.jpg80霞城公園s★DSC00102.jpg
【左/武家屋敷通りの桜 中/月岡公園からの眺望 右/霞城公園 外堀に遊ぶ水鳥と桜】

 今年の桜は例年よりもだいぶ気が早く、開花が全国的に1週間〜10日ほども早まっているとか。『その理由は今年は冬が寒かったから、なんだって。』『どういうこと?』なんでも、桜の花芽は休眠物質を蓄えていて、それが無くならないと目覚めることができないそうです。休眠物質を減少させるためには冬の寒さが必要で、殊の外寒かった今年は、開花の準備が整うのが例年以上にかなり早かった、ということみたいです。
 理屈はさておき、桜の季節とくれば「花見、花見」と心が浮き立つのは日本人の性。桜名所と言われるところは日本全国数々あるわけですが、ここまで夏、秋、冬と『かみのやま』への旅をしてきたからには、ここでの桜を見ずにどうする?ということで相方との意見が一致。今回は上山〜山形市のコースで桜三昧することに決定です。『花笠音頭にも「花の山形」ってうたわれてるしね。』
 桜前線の北上予想と自分達のスケジュールをにらめっこしながら、4/16・17の日程で調整。「置賜花回廊」にも心ひかれますが、開花予想が上山市周辺よりも約1週間遅れとなるので、また今度に。あとはお天気を祈るのみ。

巨匠様も撮り鉄様も御用達。
00みゆき公園s★DSC00826.jpg01みゆき公園茂吉記念館前駅s★DSC00795.jpg
【左/みゆき公園 斎藤茂吉記念館周辺 右/JR奥羽本線 茂吉記念館前】

 国道13号線から上山市に入るところに「みゆき公園」があります。約200本もの桜の古木と蔵王連邦を一望する景色が楽しめる、上山市を代表する桜名所のひとつです。
 眺望の素晴らしさは、明治14年(1881年)の明治天皇東北巡幸における休憩地として選ばれたほど。そのことを記念して「御幸(みゆき)公園」と名付けられたのだとか。
 公園内には「斎藤茂吉記念館」があり、最寄駅の名もズバリ「茂吉記念館前駅」。公園から少し下ったところにあるJR奥羽本線の駅です。駅から記念館へと続く道が桜並木となっていて、さながら桜のトンネルのよう。『やっぱりいいよね、桜。』『ザ・ニッポンだよね。』
 上山市生まれの近代短歌の巨匠・斎藤茂吉は、生家の近くの『みゆき公園』にもよく訪れていたとか。『斎藤茂吉記念館』は今年開館50周を迎えるそうですが、残念なことに、今はリニューアルオープン(2018年4月27日)に向けて休館中。ただ、記念館の前に置かれた茂吉の胸像が、穏やかに桜並木を眺めていました。
 公園内には、茂吉の歌碑や、茂吉の勉強部屋(箱根の別荘にあったものを移築)、明治天皇東北巡幸の際の小休所を昭和56年(1981年)に復元した「環翠亭」も。また、今回は訪問しませんでしたが、公園から徒歩20分ほどのところに「茂吉の生家」も残されています。

05みゆき公園s★DSC00813.jpg03みゆき公園s★DSC00774.jpg06みゆき公園茂吉後姿s★DSC00833.jpg
【左/奥羽本線の車両 中/茂吉記念館前から斎藤茂吉記念館へ続く桜並木 右/斎藤茂吉記念館前 茂吉胸像】

 ところでこの「みゆき公園」、絶好の鉄道写真スポットとしても人気のようです。公園沿いに奥羽本線が通り、桜と車両を狙えるということで撮り鉄のファンが多いとか。
『せっかくだから撮らなくちゃ。』というわけで、駅の待合室で時刻表を確かめると、まもなく下り列車が入ってくるみたい。シャッターチャンスは一瞬なので逃せません。急いでポイントを決めてスタンバイ。『あ、列車がきた!』なんとか写真におさめることができましたが、いや〜、鉄道写真はムズカシイ。
 ちなみに「茂吉記念館前駅」の隣駅は、上り方面が「かみのやま温泉駅」下り方面が「蔵王駅」となります。駅名が「茂吉記念館前駅」に改められたのは平成4年(1992年)。かつては上山競馬場の最寄駅としてもにぎわったそうですが、今はその喧騒はありません。けれどもホームしかない無人駅のこじんまりとした佇まいにはどこか旅情をくすぐられるものがあります。
 この日は平日だったせいか、撮り鉄の方はいらっしゃらなったようですが、ビデオカメラを回して何かの取材をしていると思しき人や、ゆっくりと桜並木の散策を楽しまれている熟年カップルの姿もありました。

上山の中心で桜と蔵王を堪能する。

08月岡公園桜s★DSC00671.jpg10月岡公園散策路s★DSC00542.jpg12月岡公園散策路から眺望s★DSC00585.jpg
【左/月岡公園のしだれ桜 中/月岡公園散策路 右/月岡公園散策路からの眺望】

​ かみのやまの桜名所といえば、やはり街の中心の「月岡公園」。かつて羽州の名城として名を馳せた「上山城」、別名「月岡城」の二ノ丸跡に造られた公園です。公園全体が、小高い丘になっていて、様々の種類の桜が植えられています。
 また、現在公園内にある「上山城」は、1982年(昭和57年)に郷土資料館として建てられた模擬天守ですが、城下町上山を象徴するランドマークにもなっています。
 このお城と桜がコラボされた景観絡が一番の見所!…のはずだったのですが、あいにく、現在改修工事中だとかで、お城全体が防音シートですっぽり覆われて、その姿は全く見えずでした。これは残念。
 現在の「上山城」、実は郷土資料館で、展望台も兼ねています。工事期間中は展望台の利用はできませんが、資料館への入館自体は可能です。 屋根瓦等改修工事は北側階段側が平成30年(2018年)7月末まで、西側参道が平成31年(2019年)3月末まで。

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【左/月岡公園の桜 右/月岡公園遊具とベンチ】
​ とはいえ、公園内の桜は真っ盛り。ソメイヨシノやケイオウ桜など、約100本もの桜の木々が濃淡様々にそれぞれの花の色の競います。
 工事期間中でも、公園をぐるりと巡る散策路は通常通りに歩くことができ、桜のトンネルで歓迎してくれます。お城は見えずとも、この場所に残された石垣の跡などが、かつてこの地にお城があったことの名残を今に伝えています。
 『前もこの道通ったけど、やっぱり桜の季節は格別だね。』『街並みも、蔵王の景色もまた違った色に見えるね。』『ほら、あそこに見える赤い屋根は、夏に行った湯上観音じゃない?』

15月岡公園桜s★DSC00663.jpg16月岡公園桜古峯神社s★DSC00652.jpg17月岡公園桜古峯神社s★DSC00657.jpg
【左/月岡公園のしだれ桜 中/月岡公園古峯神社 右/月岡公園古峯神社から見るしだれ桜】

 散策路から階段を登って公園内の「古峯神社」へ。御祭神が日本武尊であるという以外の詳細はよくわからなかったのですが、例年であれば、ここの境内から池ごしでお城を臨むのがビューポイントのひとつとなったはずです。けれども、古いお社と桜を絡めた風情や、ここから眺める枝垂桜もなかなか絵になります。枝垂れ桜も種類が違うものが何本も植えられているらしく、濃淡の彩りが艶やかです。
 その時、池のそばで何かを狙っているっぽい、ちょいぶさな猫を発見。そうっとあとをつけてみると、神社の縁の下で毛づくろい中。でも、視線に気づかれて逃げられてしまいました。
​ 芝生や植栽で整備された公園内は、緩やかな段差のあるお散歩コースにもなっています。視界は蔵王方面に大きく開かれており、高台ならではの眺望を楽しめます。

18月岡公園桜足湯s★DSC00694.jpg19上山城かかし茶屋s★DSC00521.jpg21上山城かかし茶屋s★DSC00702.jpg
【左/月岡公園ふれあい足湯 中/月岡公園かかし茶屋 右/かかし茶屋 冷やし甘酒と玉こんにゃく】

 さらなる楽しみは、公園内にある「ふれあい足湯」。とりどりの桜に囲まれながら足湯でほっこり。市内には無料の足湯が点在していますが、ここの足湯は眺めも抜群。足湯につかりながら蔵王も市街地も見渡せて、なんだかちょっと得した気分。月岡公園の「ふれあい足湯」は午前6時〜午後10時まで利用できます。
 「上山城」の横の階段を降りると、お城の入り口前に出ます。門前広場の「かかし茶屋」は、休憩ができるお土産処。楢下宿で立ち寄った「丹野こんにゃく番所」の分店もあります。私達は玉こんと冷やし甘酒で一服。
 店内には地元の名産の他「上山城」のオリジナルブッズも。『そうそう、これも買っておかなくちゃ。』と、相方が手にしたのは、山形のソウルドリンクとも言われる「パインサイダー」。
 次は門前広場から一旦大駐車場方面に出て、隣接する「月岡神社」に向かいます。本来なら公園内からも行くことができるのですが、工事期間中は通リ抜けできません。ちなみに、大駐車場にはトイレも完備されており、マイカー利用の際は便利です。また、ここからの眺めもなかなかのもの。

本丸跡に伝わる先人の思い。
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【左/月岡神社参道の「大笠松木」 右/月岡神社主祭紙の案内板】

 「月岡公園」が二の丸跡なら、往時の「上山城」の本丸はどこにあったのか?その答えが「月岡神社」です。この神社のもともとの前身は本丸の中に祀られた東照宮でしたが、廃藩置県の際に江戸の藩邸に移されました。それを郷土の守り神として祈願したいとの声があがり、明治11年(1878年)、本丸跡に新たな社殿が建立されます。これが現在の「月岡神社」となります。
 「月岡神社」の桜も満開。ひなびた趣のある社殿や鐘楼が桜に映えます。参道の途中に堂々とした松の木があり「大笠松木」という石碑が添えられています。石碑には「明治十一年第九月 一、大笠松木 阿弥陀地村 但し老若男女弐百人余り四日間にして持運び」と記されており、当時の人々の神社建立への思いの強さが伺い知れるように思います。

22月岡神社s★DSC00478.jpg24月岡神社s★DSC00504.jpg25月岡神社沢庵由縁土岐桜s★DSC00507.jpg
【左/月岡神社の桜 中/月岡神社の鐘楼と桜 右/月岡神社「土岐桜」】

 境内の一角に「沢庵桜」の案内板が。それによれば、寛永6年(1629年)、京都大徳寺の長老である沢庵禅師は「紫衣事件」の咎により出羽国上山に配流となりました。これに対し、当時の藩主土岐頼行公は手厚く待遇し、禅師の教導を仰ぎながら、上山領発展の礎をつくる治績をあげています。
 配流の身となった禅師を慰めたのが本丸北の堀端に咲く見事な桜の古木で、領民からも「沢庵桜」と愛称されていたとのこと。原木は伐採や枯死の憂き目に会ったものの、ひこばえが残されており、その成木から苗木を育てて上山城跡や沢庵禅師ゆかりの地などに植樹。禅師の遺徳とそれを愛護した先人の心情を今に伝えています。
 上山藩は幕末まで存続しましたが「上山城」の城主を務める氏族はめまぐるしく変わっています。土岐氏の統治は頼行公・頼殷公の二代でしたが、この時代の本丸の庭園は沢庵禅師の設計によるものと言われます。
 土岐氏が転封されるまでの60余年間、仏門の須弥山を模して築造された室町風の庭園越しに蔵王連峰を眺め、花鳥風月を愛でていたとか。現在はその庭園の一部のみが僅かに残され、土岐氏在城の往時を忍ばせています。
 近年になって、土岐家19代当主の實光氏より、桜の苗木と土岐家江戸屋敷の石灯籠の寄贈がありました。それぞれ「土岐桜」「土岐灯篭」と名付けられ、後世へ伝えるものとして境内で大切にされています。


月岡ホテル

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【左/月岡ホテルほころびかけの桜 中/月岡ホテル中庭の桜 右/月岡ホテル中庭の東屋と桜】

 月岡公園の大駐車場から月岡ホテルまでは車で数分、ほんの目と鼻の先です。お庭の桜はまだつぼみも多く、満開まではもう少し。理由はよくわかりませんが、いつも周囲の桜よりも遅咲きなのだそうです。
 桜の種類はよくわからなかったのですが、もしかしたら山桜なのかも。ロビーから眺める庭園の左奥の上方には枝垂桜の枝も見えます。
 お庭全体には春めく柔らかな息吹を感じます。『お池の鯉もなんとなく嬉しそう。』『見る人の気分がそう感じさせるのかもね。』

32客室s★DSC06509チルトなし.jpg33客室s★DSC06538.jpg
【左/本丸「禁煙和洋室」和室 右/本丸「禁煙和洋室」ベッドルーム】

 今回のお部屋は、いつもとはちょっと趣の違う本丸の角部屋「禁煙和洋室」を予約。庭を見ながら寛げる和室とツインベッド。ベッドルームにはテラスもついています。窓からは桜も間近に。『こういう感じもいいね。』『このサイズ感もなんか落ち着く。』
 本丸のお部屋は北の丸よりも古いつくりで、お風呂への距離も若干遠目ですが、ちゃんとメンテナンスされているのでコスパ満足度あり。特にこのお部屋は、ほのかな昭和感込みで女子好みかも。この本丸の「禁煙和洋室」は館内に1室しかないので、予約するなら早いもの勝ち!

34客室より桜s★DSC00426.jpg35さくらんぼの湯s★DSC07116.jpg37さくらんぼの湯露天s★DSC07098.jpg
【左/「禁煙和洋室」の窓より 中/「さくらんぼの湯」大浴場 右/「さくらんぼの湯」露天風呂】

 旅装を解いてまずは一息。本日の御茶請けは「中條饅頭」と「種なし梅」。糖分と水分を補給したところで、早速「さくらんぼの湯」へ。『夕食前のまだ陽がある時間帯に湯に浸る贅沢よ。』『これはたまりませんな〜。』
 ところで今更ですが、温泉旅館に甘いお茶菓子が用意されているのは、ちゃんと理由があるんだとか。空腹のままお風呂に入ると血糖値が下がって、疲労感や立ちくらみなど引き起こす場合があるそうですが、血糖値をあげることによってそれを防ぐ効果があるとか。お茶で水分とビタミンCも補給するのも湯あたり防止に役立つそうですよ。

39夕食コンベs★DSC06580.jpg40夕食別注サーロインs★DSC06865.jpg41夕食ビュッフェs★DSC06624.jpg42夕食ビュッフェs★DSC06648.jpg
【左/バイキング会場 中左/別注山形牛サーロインステーキ 中右/菜の花と生ハムのスティック バーニャガウダのソースで 右/三元豚のローストと合鴨のロースト季節の野菜ソテー】

 夕食は「季節のこだわりバイキング」春バージョンです。そして今回は、別注で「山形牛のサーロインステーキ」をオーダー。合わせるお酒は、上山の地ワイン・タケダワイナリーの「蔵王スター」の赤。ちょっとした贅沢は自分たちへのご褒美。『って、なんかいつもご褒美ばっかりだね、私たち(笑)。』『たまの旅行の時くらい自分を甘やかしてあげないとね。そのくらい頑張っているはず(笑)。』
​ 別注メニューはこの他にも「100%米沢牛のじゅうじゅうハンバーグ」や「山形牛の赤ワイン煮」など、そそられるものばかりで目移りしちゃいます。

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【左/海の幸の盛り合わせ 中左/秋鮭の香草焼農園野菜添え 中右/鯛のお造り 右/山形のお漬物庄内温海かぶ漬】

 もちろんバイキングメーニューも抜け目なく堪能するつもり。春のメニューは山形や東北の春野菜を中心に、地元の食材をふんだんに使ったバラエティーとオリジナリティーに富んだ品揃え。 
 山形産のブランド米「つや姫」に、刻んだウコギの若葉を混ぜこんだ「うこぎご飯」は、春の香りがいっぱい。お料理の説明には「ウコギは上杉鷹山公が敵から身を守るため垣根に植え、非常食としても重宝された植物だった」とあります。
 また、地元産の味噌が使われていたり、米沢の酒蔵「香坂酒造」の酒かすを使ったクラムチャウダーなど、他のお料理にも工夫と美味しさがいっぱい。『ひとつひとつのお料理にこだわりやストーリーがあるんだね。』『季節感もご馳走だよね〜。』 

47夕食ビュッフェs★DSC06829.jpg48夕食ビュッフェ蕎麦打s★DSC06853.jpg50夕食ビュッフェフォンデュs★DSC06893.jpg51夕食ビュッフェs★DSC06884.jpg
【左/デザートミニケーキ 中左/手打ちそば実演 中右/チーズフォンデュ 右/バイキング盛り合わせ】

 四季を通しての定番となっている、手打ちそば、山形牛の牛丼、季節の天ぷらは、実演での提供です。打ち立て、つくりたてをぜひ。
 デザートも外せません。フルーツ、プチケーキ、ソフトクリーム、焼きたてクレープと、充実のラインナップ。『こんなに食べたけど、やっぱりデザートは別腹!』『プチサイズのケーキだと、全部試したくなっちゃう。』見た目も可愛くて、ホントに罪作りのケーキたちですが、スポンジとムースの層になっていて、食感としては少し軽め。その分、誘惑される罪悪感(?)も軽減…ということにしておきます(笑)。
 桜色のケーキは、ほんのり桜の風味で、ここにも春が。最後はドリップコーヒーで締めて満腹、満足。

55ら・ふらんすの湯s★DSC07048.jpg54ら・ふらんすの湯露天s★DSC06991.jpg56ら・ふらんすの湯s★DSC00395.jpg
【左/「ら・ふらんすの湯」大浴場 中/「ら・ふらんすの湯」露天風呂 右/春の陽光を映す「ら・ふらんすの湯」】
 
 翌朝も晴天。春眠を貪ってたい誘惑を振り切って朝風呂へ。大浴場は日替わりで男女が入れ替わるため、今朝は「ら・ふらんすの湯」へ。
 天露天風呂への引き戸を開けると、まだ肌寒さは残るものの、刺すような冬の空気とははっきり違っていて、季節の移り変わりを、文字通り身をもって感じます。
 庭園に面した露天風呂には目隠しがされているため、庭園の景色そのものを見ることはできませんが、すだれ越しにおだやかな陽光を感じます。
 『なんともいえないのどけさだよね〜。』『お布団にくるまれる心地よさも捨てがたいけど、早起きした甲斐あるね〜。』『早起きは三文の“得”だっけ?』『いや、それをいうなら“徳”だけどね(笑)。』

52朝の客室窓s★DSC00263.jpg58朝食茶漬s★DSC06938.jpg59朝食s★DSC06935.jpg
【左/本丸「禁煙和洋室」ベッドルームから朝の中庭を臨む 中/朝食お茶漬け 右/朝食バイキング盛り合わせ】

 お部屋に戻って、朝食までのひとときをテラスで。桜もお庭の木々もすぐ手の届く距離。『いいね。』『いいね。』言葉はこれだけで十分。
 朝食は「山形の朝を彩る食材が並ぶ和洋バイキング」。漬物、しそ巻き、そばの実なめこ、尾花沢の松前だしなど、山形ならではの「おさい」をはじめとする和メニューだけでなく、パン派も満足の洋風メニューもとりどり。ご飯党ならどちらのおかずでも。
 今朝のお米は「はえぬき」。昨夜の「つや姫」と並ぶ山形自慢のブランド米ですね。普通の白飯・おこげご飯・紅花入りの薬膳粥をお好みで選ぶことができますが、今回はおこげご飯と沢庵漬でお茶漬けにしていただきます。おこげの香ばしさがいい感じ!

29中庭s★DSC00307.jpg60中庭春s★DSC06984.jpg61桜湯s★DSC00412.jpg62アップルパイs★DSC07165.jpg
【左/中庭の桜と東屋 中左/春の中庭 中右/桜湯 右/アップルパイ】




武家屋敷通り
64武家屋敷の桜s★DSC00446.jpg65武家屋敷の桜s★DSC00452.jpg66武家屋敷の桜s★DSC00476.jpg

春雨庵

67春雨庵s★DSC00724.jpg68春雨庵s★DSC00734.jpg69春雨庵s★DSC07230.jpg

70春雨庵s★DSC07276.jpg71春雨庵茶室s★DSC07272.jpg74春雨庵s★DSC00729.jpg75春雨庵s★DSC00737.jpg

味津肥盧
76味津肥蘆s★DSC00709.jpg77味津肥蘆チャーシュー麺s★DSC07197.jpg78味津肥蘆づけ天そばs★DSC07214.jpg

霞城公園
82霞城公園二の丸東大手門を望むs★DSC00248.jpg88霞城公園二の丸東大手門s★DSC00239.jpg89霞城公園s★DSC00065.jpg

90霞城公園s★DSC00080.jpg91霞城公園s★DSC00222.jpg102霞城公園s★DSC00111.jpg

94霞城公園本丸一文字門s★DSC00206.jpg103霞城公園二の丸東大手門内s★DSC06469.jpg104霞城公園最上義光像s★DSC00233.jpg

済生館

95霞城公園旧済生館s★DSC00122.jpg99霞城公園旧済生館s★DSC06495.jpg101霞城公園旧済生館s★DSC00151.jpg

100霞城公園旧済生館s★DSC00183.jpg96霞城公園旧済生館s★DSC06505.jpg

さくらライン
92霞城公園s★DSC00189.jpg105馬見ヶ埼さくらラインs★DSC00050.jpg